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社会を良くするお金の使い方とは?

今日は私の関わっているNGOのセミナーの一環で、田中優氏の講演会に行ってきました!

田中氏は未来バンク事業組合理事長やap bank(ミスチルの桜井さんとか小林武史さんによる結成)の理事をしている環境問題の運動家です。

タイトルは「社会をよくするお金の使い方」。

とても濃い内容の講演ですごく考えさせられたので、ここでShareしたいと思います♪♪

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【感じたこと】

1.温暖化と戦争は密接に結びついている。

チベット高原の氷河が溶けるとガンジス河、メコン川、長江を初めとする6河川流域の人が生活できなくなる。ここに住んでいる人は全人口の半数。こんなに大量の人が移住をせまられたら、間違いなく殺し合いが起こる。

石油を初めとする資源の奪い合いが戦争を引き起こす。チェチェンやチベット、ウクライナなど、資源のパイプラインがある国はなおさら危険だ。紛争を避けるためには「自然エネルギーへのシフト」をするしかない。

2.軍事費をほかに使えたら・・・?

軍事費の半分が途上国の借金返済にかかるそうだ。ここで、フィリピンへのODAの話を聞いて、すごくショックだった。日本はフィリピンに対して莫大な額のODAをしているが、フィリピンがODAの返済をするには外貨を稼ぐ必要がある。そのため、ミンダナオ島では輸出用のバナナの横で飢えて死んでいく子どもがたくさんいる。

これは、日本が間違ったお金の貸し方をして、フィリピンの貧困問題に拍車をかけてしまったからではないだろうか。

また、軍事関係の戦車や戦闘機は莫大な二酸化炭素を使うため、環境破壊と密接に関連している。

よって、環境保護=軍事をやめること、だと田中さんは指摘していた。

3.貯蓄が未来を決定する!?

普段なにげなく貯蓄している私達は、イラク戦争の武器を作ることを手助けしているのです。どういうことかというと、銀行預金はアメリカ国債に当てられ、アメリカは予算を軍事に使用する、つまり、預金は結果として戦争の費用に使われてしまうのだ。

たとえば、クラスター爆弾はロッキードやレイセオンという軍需企業によって作られており、ここには日本の3大メガバンクが融資をしている。

どんなに世界平和を願っても、お金が現実を決定する。

石油・軍需業界が利益を上げており、銀行がそれに投資している今の社会構造では、

未来のための貯蓄が、未来を破壊しかねない。

現在の社会のしくみの中で「努力する」ことは、社会を悪化させてしまうのだ。

4.社会のしくみを変えるために、自分ができること

まずは「知ること」。貯蓄にしろ、募金にしろ、使われ方を知らなければ、田中さんが指摘するように未来を破壊することにつながりかねない。募金については、ムダに使われないためにも受け取る側のニーズを知る必要あり。

そして、「伝えること」。今日の話を周りの人にshareしていく。1人でも多くの人の意識が変わっていけば、それが「社会を変える第一歩」なのです。
by mamikkot | 2008-05-25 21:53